まごころ介護のお役立ちコラム
MAGOCORO COLUMN
働き盛りの子世代の方々はシニア世代の親御さんと別々に暮らしている人が多いでしょう。そのため、ご自身の親御さんのことを知っているつもりでも、実際は知らない子世代は多いのではないでしょうか。「現在の健康状態」や「日常の暮らし」についてだけでなく、急に親御さんが倒れた時に「どう行動すべきか？」などを事前に把握しておくことにより、緊急時に慌てることなく、対応できる場合があります。今どれだけ知っているかチェックし、万が一の時に備えて準備をしておきましょう。
「介護」はある日突然やってくる場合が多いです。いざという時に慌てないためにも、親御さんが元気なうちから把握しておくと安心な日常生活チェックリストです。
生活パターン（日・週・月単位の決まった予定）
近所の方の名前と連絡先
親しい友人の名前と連絡先
近しい親戚の名前と連絡先
参加しているサークルや趣味の会
行きつけの店
住所録や年賀状の保管場所
普段に親御さんが診てもらっている、かかりつけ医や服用している薬の種類を知っておくだけでも、万が一の時の対応が早くなる場合があります。また、いざ受診したい時、健康保険証の置き場所が分からないなど、普段の日常生活を知らないとスムーズに対応できない場合もあります。
かかりつけ医・診療科について
服用している薬・かかりつけ薬局の場所
健康保険証・介護保険証の保管場所
お薬手帳の保管場所
利用している介護サービスの連絡先
財産については、のちに相続手続きの内容となっていきます。お元気なうちから、親御さんの経済状況なども知っておきましょう。
利用している金融機関名・通帳・貸金庫
キャッシュカードの保管場所や暗証番号
実印・銀行印の保管場所
損害保険・生命保険の保険証の保管場所
不動産の権利証の保管場所
貴金属・美術工芸品
借入金・ローン
毎月、口座振替で引き落とされている定期契約についても知っておきましょう。どの銀行からいくら支払っているのか、解約の仕方なども確認しておくと安心です。
固定電話
携帯電話
インターネット
定期購買品
駐車場
貸金庫
リース品
会員利用
今回は、緊急時に役立つ親の生活チェックリストをご紹介しました。
親御さんが倒れたなど急に連絡が入ることもあるでしょう。そんな時、親御さんのことを知らないとその後の対応が遅れてしまうことがあります。
まず今しておくことは、「親御さんの思いを知ること」です。
介護が必要になった時は在宅介護にするのか、介護施設に入居するのか、延命措置は希望するのか等、センシティブな話ではありますが、親御さんが元気なうちから積極的に話し合い、親御さんの思いを知ることが最も重要です。
監修
橋本珠美
2001年4月、株式会社ユメコムを起ち上げ、介護・福祉の法人マーケットを中心に、誰もが高齢社会を安心して過ごすためのコンサルティングを始める。
また「高齢者と高齢者を抱える現役世代」のための相談窓口「シニアサポートデスク」「ワーク＆ケアヘルプライン」を運営し、高齢者やそのご家族の幅広いお悩み（介護・相続・すまいなど）にお応えしている。
相談窓口の事例と自身の経験（ダブルケア）を取り入れたセミナー活動は好評を得ている。
株式会社ユメコム（https://www.yumecom.com）
