まごころ介護のお役立ちコラム

MAGOCORO COLUMN

利用している「訪問介護サービス」の内容について確認してみましょう

訪問介護
「訪問介護サービス」を利用する中で、介護を受けている方が満足されているかお聞きになったことがありますか?今受けている訪問介護の時間やサービス内容の詳細を確認してみましょう。

訪問介護とは

訪問介護とは、自分や家族だけで日常生活を営むことが難しくなった要介護者に対し、介護福祉士やホームヘルパーが自宅に訪問し、様々なサポートを行うサービスです。

訪問介護の対象者

在宅生活を送る要介護1以上の認定を受けている方です。

要支援1~2の方は訪問介護の対象外となりますが、
介護予防・生活支援サービス事業で訪問型サービスの利用が可能です。

訪問介護サービスを受ける際に確認すること

  • 介護が必要な方が満足されているかどうかお聞きになったことがありますか?

  • 訪問介護サービスの内容と実際に必要なサービスにギャップが生まれていませんか?

  • 訪問介護サービスの内容とかかる時間は決まっているのを知っていますか?

  • 介護支援サービスの範囲は、市区町村ごとに独自のルールが定められているので、ケアマネジャーなどに確認しましょう

訪問介護サービス内容

訪問介護サービスは、要介護者が出来ないことを援助することが基本です。
要介護者が自宅でできるだけ自立した生活を送るためのサポートと、家族の身体的・精神的な負担を減らし、そのご家族らしい暮らしができるようにサポートするサービスです。
それぞれの介護のサービス内容の詳細を確認しておきましょう。

身体介護

・利用者の身体に直接接触する支援
・利用者の日常生活動作能力や意欲向上のための自立支援

身体介護の主なサービスは以下の通りに分類されます。

食事介助

食事中の手伝いや見守りを行います。
調理や配膳、後片付け、食後の口腔ケアなども含みます。

入浴介助

身体を清潔にするのはもちろん、精神的・肉体的な苦痛と緊張を緩和させます。
福祉用具を使った介助も含みます。

排泄介助

排泄の行為や動作が難しく成った方、機能に障がいがある方の手助けをします。
トイレの誘導、排泄の手伝い、オムツ交換なども行います。

更衣介助

寝たきりの方などは、意外に汗をかいています。こまめに着替えが必要になるので、出来ない部分を手助けします。

体位変換介助

自力で体の位置を変えることができない場合に、体位変換を行います。
血行障害による感覚マヒや褥瘡(床ずれ)を防ぎます。

移動介助

生活するうえで、起き上がる、座る、歩くことが困難な方のために、移動の際に介助します。

外出介助

通所(デイサービス)や通院など、外出時の手助けを行います。

訪問介護のサービス提供時間

訪問介護サービスを受ける時間はいずれかに分かれています。

・20分未満
・20~30分未満
・30~60分未満
・60~90分未満
・90分以上

複数のサービスを利用している場合は「食事介助に何分?」「その後の排泄介助は何分?」の想定で、合計時間が導き出されています。
1日2回以上サービスを利用したい場合、原則2時間以上の間隔を設ける必要があります。

訪問介護のメリット

ホームヘルパーに介護や援助をしてもらうことで以下のようなメリットが得られます。

  • 介護が必要でも、慣れ親しんだ環境で在宅生活を継続できる

  • 家族の負担を軽減したり、利用者が自立した生活を送れる

  • 体調の変化、安否を確認、相談ができる

  • 老人ホームなどの施設を利用する場合に比べて、費用を安く抑えられる

訪問介護のデメリット

一方で、訪問介護のデメリットもあります。

  • 自宅に人を入れたくないなどの理由で、要介護者本人が訪問介護の利用を拒むケースもある

  • 自宅を、在宅介護を行うに充分な設備を整える必要がある

  • 訪問介護は週に数回など訪問時間が限られているため、24時間体制の支援や緊急時の対応が難しい場合がある(※1)

(※1)独居の方など緊急時に頼れる人がいない場合でも、適切なケアプランによってこの点をカバーすることができる、夜間対応型訪問介護などのサービスもあります。

介護保険で提供できない介護保険外サービス

訪問介護は、利用者本人ができないことを援助して、生活をサポートいくものなので、利用者本人ができることは基本的にホームヘルパーが行うことはありません。
そのため、介護保険の対象サービスは、介護保険法で明確に定められています。
できる・できないサービスの境界線は少し難しいので、介護保険適応外の以下のサービスを解説していきます。

利用者以外の家族に対する援助

利用者の家族の買い物、家族の食事の準備や洗濯、利用者の居住部屋以外の掃除など

日常生活を送るのに特に支障がないと判断される援助

アイロンがけ、庭木の手入れ、ペットの世話、ベランダ掃除、嗜好品や歳暮の購入、洗車、電球の取り換え、郵便物の投函など

日常的な家事の範囲を超えている援助

大掃除、来客対応、引っ越し準備、模様替え、特別行事の調理(おせち料理など)、財産の管理など

介護保険外サービスも依頼できる「混合介護」

訪問介護の、介護保険内のサービスと保険外サービスを組み合わせて利用することを混合介護といいます。介護保険ではカバーしきれないさまざまなニーズを介護保険外サービスで補うことができます。

ただし、介護保険外サービスを利用した場合の費用は全額自己負担になります。

さいごに

今回は訪問介護サービスについてご紹介しました。訪問介護は単に利用者の手伝いを行う人ではなく、利用者本人がより自立した生活を送るための介護サービスを提供する重要な役割を担っています。
身体の様子は少しずつ変化していきます。介護認定を受けた時から介護認定基準が変わっている場合もあります。利用している訪問介護サービスの内容は、今介護を受けている方の身体状況にあっていますか?
時には、ケアプランの確認を詳細部分までしてみましょう。他に利用している介護サービスとの兼ね合いを見ながら、担当ケアマネジャーと相談しながら、サービス内容や回数の検討も必要です。
必要であれば混合介護の活用もしながら、より自分らしい生活が実現できるように見直しをしてみましょう。

監修

橋本 珠美

代表取締役、シニアライフ・カウンセラー

橋本 珠美(はしもと たまみ)

保有資格
産業カウンセラー、国家資格キャリアコンサルタント
専門分野
高齢社会に生きる人々を応援する会社

株式会社ユメコム (https://www.yumecom.com)

公開日:2022年10月7日 更新日:2025年5月9日

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