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【介護職向け】もう悩まない!明日から使えるセルフケア術3選

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【介護職向け】もう悩まない!明日から使えるセルフケア術3選

介護の仕事が好きだけど、人間関係や日々の業務に疲れていませんか?この記事では、介護の現場で働くあなたの心を守るためのセルフケア術を3つご紹介します。明日から実践できる考え方で、自分らしい働き方を見つけましょう。

はじめに:介護の仕事は好きだけど…こんな悩みはありませんか?

悩む様子の介護職の女性

「この仕事が好きだけど、今のままでいいのかな…」
「職場で相談できる人がいなくて、どんどん人が辞めていく…」

もしあなたが今、このような迷いを抱えていらっしゃるなら、それは決してあなただけではありません。多くの介護職の方が、日々、仕事のやりがいと共にさまざまな葛藤を抱えています。

介護という仕事は、人の役に立てる素晴らしい仕事です。しかし、その一方で、心身ともに大きな負担がかかることも事実です。真面目で責任感が強い人ほど、すべてを一人で抱え込んでしまい、気づかないうちに疲れ果ててしまうことがあります。

働き方は、ご自身で選ぶことができます。

この記事では、「人生を豊かにする働き方」というテーマから、介護の現場で働くあなたが明日からすぐに実践できる「セルフケア術3選」をご紹介いたします。
これらの考え方を身につけていただくことで、あなた自身の心と体を守り、より長く、楽しく仕事を続けられるヒントが見つかるはずです。

「人に頼る」視点を持つ

まず1つ目は、「自分で何とかしよう」と抱え込まず、「人に頼る」という視点を持つことです。

「自立」とは「人にSOSを出せること」

子供の頃から「人に迷惑をかけずに、最後までやり遂げなさい」と教えられてきた人も多いかもしれません。しかし、本当の意味での自立は、「何でも自分一人でできるようになること」ではありません
「助けて」と言えること、SOSを出せる自分でいることこそが、本当の自立なのです。

例えば、あなたが風邪をひいてしまったとき、無理をして出勤すれば、他の職員に負担をかけるだけでなく、利用者さんの健康を危険にさらしてしまう可能性もあります。そんなときこそ、「体調が悪いので休ませてもらえませんか」と正直に伝えることが、結果的にチーム全体を守ることにつながります。

話し合う男性と女性の介護士

頼れる人を見つけるためのテクニック

「でも、職場に頼れる人がいない…」と感じていらっしゃる方もいるかもしれません。
もし身近に相談できる人がいない場合は、少し視野を広げてみましょう。
例えば、同じ地域の他施設の職員や、介護関連の勉強会で知り合った仲間、あるいは地域包括支援センターの職員など、職場以外にもあなたの悩みを聞いてくださる方は必ずいらっしゃいます。

人に頼ることは、決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分の限界を理解し、適切なサポートを求めることができるのは、プロフェッショナルな介護職としての重要なスキルの一つなのです。

「苦手な人との関わり方」を身につける

2つ目は、職場の人間関係で悩んだ時に、精神的な負担を軽減するための「苦手な人との関わり方」を身につけることです。

どんな職場にも、気の合わない方や苦手な方はいるものです。これは特別なことではなく、心理学の世界でも広く知られている事実です。アメリカの心理学者カール・ロジャース氏が提唱した「2対7対1の法則」をご存知でしょうか?

  • この法則によると、10人の人がいれば、そのうち
  • 2人: あなたのことを信じてくれる、気の合う人

  • 7人: どちらでもない人

  • 1人: 何をしてもあなたを嫌う、気の合わない人

この割合になると言われています。つまり、どんなに素晴らしい人でも、必ず10人に1人くらいは相性が合わない人がいるということです。
この事実を知るだけでも、「自分だけが嫌われているわけじゃないんだ」「この人が特別おかしいわけじゃないんだ」と、少し気持ちが楽になりませんか?

「課題の分離」で心の荷物を軽くする

それでも、どうしても苦手な方と向き合わなければならない場面はありますよね。
そんな時に役立つのが、アドラー心理学の考え方「課題の分離」です。これは、「誰の課題なのか」を明確にし、他者の課題には踏み込まないという考え方です。

有名な例え話に、「馬を水辺に連れていくことはできるが、馬が水を飲むかどうかは馬の課題である」というものがあります。
これは、私たちが相手にできることは「情報や方法を伝えることまで」であり、それをどう受け止め、行動するかは相手自身の課題だということです。

  • 相手を変えようとしない

  • 相手の言動に一喜一憂しない

他人を変えようとすることは、大きな苦痛につながります。相手がなぜ変わらないのかと責めたり、自分が至らないからだと自分を責めたりしてしまいがちです。しかし、人はそう簡単に変わるものではありません。
例えば、上司が仕事を押し付けてくることに不満があっても、怒鳴って抵抗しても状況は変わりません。一時的に自分の負担が減ったとしても、その分が他の職員にのしかかるだけで、チーム全体の状況は何も改善されないからです。

つまり、相手を変えようとするのではなく、「変えられないものは変えられない」と割り切ることが、自分自身が楽になるための重要な考え方なのです。

▶関連記事:アドラー心理学でストレスを激減!仕事や人間関係を楽にする「課題の分離」とは?

バーンアウトしないバランスを身につける

3つ目は、仕事で燃え尽きてしまう「バーンアウト」を防ぐために、日々の生活の中でバランスを意識することです。
バーンアウトしてしまう方の多くは、真面目で責任感が強く、「頑張り屋さん」な傾向があります。

「利用者さんのために」「同僚に迷惑をかけないように」そう思い、つい自分の限界を超えて頑張ってしまいがちです。
しかし、一度燃え尽きてしまうと、元の状態に戻るのは非常に大変です。

バーンアウトを防ぐ上で最も重要なのは「壊れないこと」が何よりも大切です。
その鍵となるのが、仕事仲間、そして家庭や自分自身にかけるエネルギーのバランスを意識することです。
仕事や同僚に全力を注ぎすぎてしまうと、本当に大切な家族やプライベートな時間を犠牲にしてしまい、やがて心が疲弊してしまいます。
完璧を目指す必要はありません。大切なのは、「頑張りすぎないこと」です。
自分のエネルギー配分を意識し、時には「頑張りすぎているな」と気づくことができれば、自然とバランスを保てるようになります。この考え方を実践することで、日々の仕事や生活がより楽になります。

まとめ:あなたの心と体を守るために

SOS

今回は、介護の現場で働くあなたのためのセルフケア術を3つご紹介いたしました。

  • 人に頼る視点を持つ

  • 苦手な人との関わり方を身につける

  • バーンアウトしないバランスを身につける

これらの考え方は、明日からでもすぐに実践できるものです。すべてを完璧にこなそうとなさらなくて大丈夫です。少しずつ、できることから取り入れてみてください。
あなたの心と体を守り、充実した介護職人生を送るためのヒントになれば幸いです。

介護の仕事を通して、あなたの人生がより豊かになることを心から願っております。

 

\ 福祉の福ちゃんが講師を務める「介護・福祉セミナー」を開催しています /

監修

福井 寛之

You Tuber 福祉の福ちゃん

福井 寛之(ふくい ひろゆき)

専門分野
社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員(ケアマネジャー)

公開日:2025年8月26日 

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