老人ホーム施設への紹介事例
INTRODUCTORY CASE
~老人ホーム施設への入居までの実際の紹介事例をご紹介いたします~
相談者
地域包括支援センターから相談
入居者様の情報
年齢 | 性別 | 要介護度 | 症状 | 都道府県 |
---|---|---|---|---|
90代前半 | 女性 | 要介護2 | 認知症あり | 愛知県 |
相談内容
孫との同居が困難となったため、生活保護受入可能な施設を探したい
今回は、お孫様と暮らされている90代の女性について、地域包括支援センターからご相談を受けた事例のご紹介です。
S様は娘様を亡くされ、その息子であるお孫様が長年主な支えとなり、豊田市内で同居生活を続けていました。
しかし、お孫様の結婚を機に同居の継続が難しくなり、施設入居を検討することになりました。加えて、同居していたS様の息子様も障害者グループホームへ入居することになり、同居家族全体の暮らし方を見直す必要が生じました。
お孫様は誠実にS様の介護を担ってこられましたが、新生活との両立は困難となったため、地域包括支援センターを通じて当「ワントップパートナー西三河店」にご相談が寄せられました。
当初の介護度は要支援2で、生活保護を受け入れてくれる施設を探しましたが、なかなか見つかりませんでした。
実はお孫様がすでに役所へ生活保護の相談をされており、申請準備も始めていましたが、ご多忙のため、私が役所とのやり取りをお手伝いし、施設探しと並行して生活保護の申請を進めることになりました。
その後、認知症の進行が疑われたため区分変更を申請し、要介護2に変更となりました。条件に合致する施設は介護付と住宅型有料老人ホームの2か所に絞られ、S様ご本人とともに見学しました。
最初は「入りたくない」と消極的な姿勢を見せていたS様でしたが、実際に施設を訪れると和やかな雰囲気に触れ、「ここなら入ってもいいかもしれない」と少しずつ気持ちが前向きに変化していきました。最終的には、馴染みやすさを感じた住宅型有料老人ホームを選ばれました。
施設見学に加えて、各種の手続きにも同行しました。銀行の手続きはお孫様が同行される予定でしたが、代わりにお手伝いすることになりました。するとS様から「補聴器のお店にも付き添ってほしい」とお願いがあり、そのまま同行させていただきました。
余談ですが、外出の道中では昔話に花が咲きました。S様はかつてご主人と商売をされており、道にとても詳しく「ここを右に曲がると近道だよ」「この通りは昔から抜け道になっているんだ」と教えてくださる場面もありました。
移動の時間そのものが思い出を共有するひとときとなり、S様の表情もやわらぎ、信頼関係を深めることができたように感じました。
入居立ち合いを終えた矢先の約1か月後、S様は心不全で2週間入院をされました。
かなり心配しましたが、無事に退院され、先日面会に伺った際には顔色も良く、スタッフと談笑したり、卓上のごみ箱を作ったりと、穏やかに過ごされていました。
また、他の入居者の様子を観察し、皆様のことをよく把握しているご様子でした。そのうえで「自分が一番元気だ」と自負されており、表情にも活気が感じられました。そのことをお孫様にお伝えすると、「やっと安心できました」と胸をなで下ろされていました。
大切なご家族を託すことへの不安は大きかったと思いますが、支援の積み重ねによりご本人もご家族も納得の形で入居を迎えることができ 一安心しています。これから寒くなりますので、
取材記者/加藤より
藤岡 哲也ワントップパートナー西三河店
施設紹介にあたって「本人や家族の気持ちを丁寧に聴き、全員の意見を漏れなく受け止める」ことを心掛けています。家族の意向と本人の希望が食い違う場面も少なくありませんが、双方が納得できる落としどころを探すよう努めています。
また、いただいたご相談にはスピード感を持って対応しています。そのなかで、ご家族やケアマネ、地域包括から「ありがとう」と感謝の言葉をいただけることも多く、やりがいを感じています。
今後も一つひとつの出会いを大切にし、地域の皆さまから「相談してよかった」と思っていただける存在を目指してまいります。
公開日:2025年9月30日 更新日:2025年10月1日