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【介護施設】「選び、間違えた人の残念な結末」

 

超!わかる 介護施設シリーズ

【介護施設】「選び、間違えた人の残念な結末」

 

老人ホームを選ぶ際は入居後の暮らしをイメージできるかどうかが大事です。
そのためには
・施設選びの選択肢、知識を持つこと
・専門家に助言をもらうこと
・最後に施設を選ぶのは自分自身だということ
がポイントになりますので一つずつチェックしていきましょう!

こんなはずじゃなかった施設選びを後悔してしまった方の事例

まずは「こんなはずじゃなかったのに...」と後悔してしまった施設選びの事例をご紹介します。
なんとなくで施設を選んだり、良かれとおもって入居するご本人の意見を取り入れずに選んでしまうと結果として後悔してしまうことにもなりかねませんので、事例を参考によく情報を収集して、ご家族でよく話し合って決めていきましょう。

 

事例その1

まだ一人で近所のテリトリーの中では外出できるおじいちゃんが、ある老人ホーム施設へご入居しました。
その有料老人ホームは、基本的に外出禁止でした。
施設の中でのレクリエーションなどは充実していてスタッフも手厚い環境でした。

しかしそのおじいちゃんは、どうしても施設の中で行うレクリエーションやみんなと行動することに馴染めませんでした。
ちょっとした外出でも制限されるため、一日中部屋で過ごすことを選択せざるを得なくなっていきました。
やがてうつ病発症して認知症になってしまいました。

本当は近所であれば自分でも外出ができるのに家族が良かれと思って高いおかねをかけてケアの行き届いた施設を選んでしまった結果です。
施設選びの際にもっと他の選択肢があれば、結果は変わっていたと思います。

今は、サービス付き高齢者向け住宅というのも増えており、アパートのようなちょっとした助言を受けられる管理人がいたりするような施設。食事のサービスが付いているような施設や外出に制限はなく、ちょっと安心できるサービス付き高齢者向け住宅という形態の施設もあります。

もしもこういった施設を選んでいれば自由に外出ができて、ちょっとした見守りの目があり、ご家族も安心してもう少し長くおじいちゃんなりの時間が持てたのではないでしょうか。
つまり、その人の生きてきた生活習慣や性格、今できていることをより活かせる施設を選ぶためには、多くの選択肢を持っていることが重要ということです。

 

事例その2

自宅で一人暮らしをしていた料理が得意で料理が大好きだったおばあちゃんは、認知症になり、料理ができなくなりました。
お鍋を焦がすようになり、一人暮らしで火事になってしまっては危険ということもあり
ご近所の方にも迷惑をかけてはいけないと思った家族は、認知症ケアに特化した「グループホーム」に入居させました。

グループホームでは、認知症ケアプログラムの一環としてみんなでお買い物に行く、料理を作るといったプログラムがあります。
おばあちゃんにとってうってつけのプログラムでした。
このおばあちゃんは、仲間に料理をふるまう生活を生き甲斐に何年か生活を続けたのちに天国へと旅立ちました。

家族は、「たまたま選んだ施設が、料理をやってくれる所で良かったです。」と言いました。たまたまと言っており、ゾッとしたのを今でも覚えております。
もしもこのおばあちゃんがこのグループホームではなく、一般の介護施設に入っていたらこのような生きがいのある生活を送れていたでしょうか。多分違った人生を送っていたと思います。

こういった事例が他にもたくさんあります。
まず施設選びには、知識と経験が必要です。

経験豊富な専門家に助言をもらおう

後悔しないために、しっかりと情報収集したい!
そう思っても、施設の種類も多いし何が違うのかわからない...。と考えている方もいるのではないでしょうか?
そんな時は、経験豊富な専門家を頼りましょう。
施設選びは今後の人生に大きき関わることです。今後の人生と費用を棒に振らないためにもしっかり助言をもらってから考えてみてはいかがでしょうか?

ケアマネジャー

自宅などで介護サービスを利用している場合は、担当のケアマネジャーに相談してみるのがいいでしょう。
ケアマネジャーはご本人の健康状態を把握していることから、的確なアドバイスがもらえる点が大きなメリットです。
また介護現場のプロですので、地域の施設について多くの情報を持っていることでしょう。

地域包括支援センター

まだ介護認定を受けていない場合は、地域包括支援センターを利用してはいかがでしょうか?
地域包括支援センターでは地域の介護施設に詳しいだけでなく、介護認定の申請も可能です。

最後に選ぶのはご本人

介護する女性
施設選びは今後にかかわる大きな選択です。
専門家は施設に関する多くの情報を持っているでしょうが、家族に成り代わることはできません。例えば「これまでの生活を共に振り返り、これから何を大切に生活していきたいか」を一緒に考えることは、家族やご本人にしかできません。

また、資料の情報だけを確認するのではなく実際に見学して人員体制や提供可能な医療的サービスについてもしっかり確認しましょう。
複数の施設を比較することでより自分にあった施設を見つけられるはずです。

最後に決めるのはご本人です。
後悔のないようによくよく話し合いましょう。

まとめ

今回は失敗しない施設選びのコツをご紹介いたしました。

  • しっかりと調べて「知識として知る」こと

  • たくさんの施設を見てきた「専門職の助言を聴く」こと

  • 「自分の目で見て自分で選ぶ」こと

合わない施設を選んでしまうと、人生が大きく変わってしまうことがあります。
言うまでもなく、施設選びは人生で大きなターニングポイントになります。

以上、介護施設選び、間違えた人の事例の紹介でした。

監修

福井寛之(ふくい ひろゆき)

社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員(ケアマネージャー)
You Tuber 福祉の福ちゃん
経歴:特別養護老人ホーム、デイサービスで7年の介護経験。
在宅介護支援センター、地域包括支援センターで14年経験、センター長として勤務。
小学校、中学校の授業を通して認知症講座を開催。
在宅福祉の相談に数多く関わってきた経験から、また、認知症の祖父母を在宅で介護、看取りを行った経験から様々な講演を開催。

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