老人ホーム施設への紹介事例

INTRODUCTORY CASE

~老人ホーム施設への入居までの実際の紹介事例をご紹介いたします~

vol.71|~施設入居に後ろ向きなパーキンソン病・糖尿病をお持ちの80代の女性~ 心身面・財産面でも一人暮らしが難しいので老人ホームを探したい

施設紹介事例

相談者

ケアマネジャーから相談

入居者様の情報

年齢 性別 要介護度 症状 都道府県
80代前半 女性 要介護1 パーキンソン病・糖尿病・慢性心不全 埼玉県

相談内容

独居生活で健康状態に問題があるうえ、財産を奪われているため老人ホームを探したい

ご対応内容

今回は、心身面・財産面で問題を抱えながらも施設入居を拒まれている80代の女性について、ケアマネジャーからご相談を受けた事例のご紹介です。

病状が進行する中、財産リスクも発生

新座市で一人暮らしをしているA様は、認知症の診断こそ受けていないものの、症状は進行しており、パーキンソン病や糖尿病、慢性心不全も抱えていました。また、心身の状態から見ても、独居生活を続けることが難しくなっていました。

さらに、もう一つ大きな問題がありました。
A様は長年、海外で陶器を買い付けし、個展を開催する仕事をされており、自宅には高価な陶器が何百枚も並んでいました。ところが、友人が訪れた際に勝手に持ち出してしまうことが度々あったそうです。

健康面と財産面の双方から、早期に安全な環境へ移る必要があり、ケアマネジャーは2社の紹介会社に依頼していましたが、A様は「自由な暮らしを続けたい」「施設には入りたくない」と強く拒否されていました。

話が進まず困っていたところ、私が飛び込み訪問したタイミングで相談をいただきました。必要な情報を伺っていたため、その日のうちに候補となるホームの選定と受け入れ可否の確認を終えました。

別居中のご主人に協力仰ぐ

 

A様にお会いし、なぜ入居が嫌なのか少し掘り下げてお聞きしたところ、「老人ホーム入居=負け」「人生の終わり」といったイメージを強く持っておられました。

長年、仕事に全力で取り組まれてきたプライドも影響していたのだと思います。一方で、友人による陶器の持ち出しに不安を感じている様子もありました。

そこで、「入居は恥ずかしいことではない」ことを繰り返しお伝えしながら、これまでの歩みをお聞きし、気持ちに寄り添うことを大切にしました。

A様はキーパーソンである夫とは離婚はしていないものの、20〜30年直接会っておらず、長年別居状態でした。ただしメールでのやり取りは続いていたため、私からご主人に直接連絡し、状況を共有しながら調整を進めることにしました。

A様と距離がありますが、ご主人は「力になりたい」というお気持ちがあり、私からの連絡にも誠実に応じてくださいました。

気分の移り変わりはありましたが、「自由に暮らせるならどこでも良いわ」と言われたため、まず東京都内のサ高住をA様、ケアマネ、私の3人で見学しました。

しかし「自宅から遠くなるのは嫌」との理由で見送りになりましたが、よく話を聞くと、友人たちと離れたくないからでした。中には陶器を持ち出す人もいましたが、それでもA様にとっては大切なお付き合いだったのでしょう。

その後、近隣のサ高住を見学すると「ここなら近いから良い」と納得され、入居先が決まりました。

主治医や薬剤師、訪問看護などとも連携

入居まで気持ちが途切れることのないよう、ケアマネや通院先の主治医やスタッフ、薬剤師、訪問看護のスタッフ、ご主人にも協力を依頼し、「入居したほうが安心できるよ」という同じ方向のメッセージを継続して届けてもらいました。

そのおかげか、ご主人からのメールでの説得も後押しとなり、最終的にA様ご本人が入居を受け入れられました。

入居に際して、ご主人とドライブを兼ねて役所へ向かい、必要な手続きに同行しました。ご主人が保証人を引き受けてくださったことで、その後の手続きも円滑に進みました。

一方、A様には、持参する陶器を大切なものだけ20枚ほどに絞って選んでいただき、衣類や家具などの荷物は、ご本人や施設のスタッフとともに取捨選択しました。

なお、A様の自宅売却をご主人が行ったところ、高値で売れ、売却益をきちんと分け合うことができ、A様もご納得されたようです。

入居して半年ほど経ちますが、お会いするとA様は穏やかに過ごしており、「自宅から近いので、友達が遊びに来てくれるのが嬉しい」と笑顔で話してくださいました。

スタッフは陶器や所持金の保全も行っていて、ご本人にとってもご主人などの支援者にとっても安心材料となっており、私もほっとしています。これからも様子を伺い、見守ってまいりたいと思います。

 

取材記者/加藤より

土田相談員の対応で印象に残ったのは、速さと丁寧さ。相談を受けると即座に動きながら、説明や確認を省かず、相手の理解や気持ちを大切にしておられます。その姿勢はインタビューでも一貫しており、信頼はこうした積み重ねから生まれると確信しました。

紹介した相談員

土田 智裕

土田 智裕ワントップパートナー朝霞台(あさかだい)店

市役所でケースワーカーとして、生活保護をはじめ、多様な相談に向き合ってきた経験から、さまざまなケースの方に対応できることが強みです。

いただいた相談には迅速に対応し、ご本人やご家族が抱える不安や、何を大切にしたいかをくみ取り、安心して暮らせる選択肢を導けるよう努めています。

朝霞市に限らず、役所時代に担当していた新座市など近隣地域の方々からも相談をいただけるよう、これからも真摯に支援に向き合ってまいります。

取材

加藤 有里子

ライター

加藤 有里子(かとう ゆりこ)

保有資格
学芸員資格取得、図書館司書取得、訪問介護員2級養成研修課程修了
専門分野
不動産、介護

okiruy(オキルイ) (https://okiruy.com)

公開日:2026年1月20日 

関連記事

老人ホームの選び方ガイドブック無料ダウンロード 店舗紹介 施設を探す 動画コラム
新着施設紹介事例
人気コラム記事
動画コラム
要介護度
認知症
年代
医療行為
施設種別
都道府県
コラム一覧

LINE

老人ホームの選び方ガイドブック無料ダウンロード

TOP

24時間365日いつでも対応!

コロン
今すぐ無料で電話する