老人ホーム施設への紹介事例
INTRODUCTORY CASE
~老人ホーム施設への入居までの実際の紹介事例をご紹介いたします~
相談者
ケアマネジャーから相談
入居者様の情報
年齢 | 性別 | 要介護度 | 症状 | 都道府県 |
---|---|---|---|---|
60代前半 | 女性 | 要介護3 | 若年性認知症・糖尿病 | 東京都 |
相談内容
若年性認知症・糖尿病を患い一人暮らしをしているが、限界を感じたため施設探しをしたい
今回は、若年性認知症で糖尿病を患う60代の女性について、息子様からご相談を受けた事例のご紹介です。
東京23区内で一人暮らしをしているZ様は若年性認知症と糖尿病を患い、在宅介護サービスを限界まで利用されていました。キーパーソンの息子様は週1回訪問し、食料品の手配や病院の付き添い、家賃の不足分支払いなど、生活のあらゆる面を支えていました。
ある日、息子様は、2週間ほど訪問できないため、その期間分の冷凍食品を購入し保管しました。しかし、それらがわずか3日でなくなっており、しかも解凍されていない状態で食べられていたことが判明。独居生活の継続は困難と判断したケアマネジャーから、当ワントップパートナー世田谷三宿店に相談が寄せられました。
実は息子様は18歳のとき、家を出て以来、Z様とは長年疎遠になっていました。しかし、母親のことが気になっていたのでしょう。久々に向き合った母の暮らしぶりを見て、できる限りのサポートを続けていたのです。
施設入居に関して、ご希望の条件は下記の2つでした。
①費用が抑えられること
②息子様が通いやすいこと
これに加え、徘徊されることもあるため、スタッフとの連携がしっかりしていることも重要でした。また、現在行っている糖尿病のインスリン治療を内服薬に切り替えできるかを、ケアマネを通じて担当医に確認したところ、切り替えは難しいとの返答を得ました。
これらの条件を踏まえて施設を絞り込み、住宅型有料老人ホーム形態のナーシングホームをご提案しました。施設長の丁寧な対応やスタッフの温かさにより、Z様も「ここで暮らしたい」と思われ、息子様も施設長と意気投合し、入居が決定しました。
入居に際して、息子様は「荷物はあまりないので母と電車で移動します」とおっしゃるため、「ぜひ私に任せてください!」とお伝えして、レンタカーでZ様と息子様とともに施設へ移動しました。ご自宅を出発される時間に合わせて、ケアマネもお見送りに来られ、良いお別れができました。
入居手続き完了後、息子様を区役所までお送りし、住所変更や健康保険手続きをしていただきました。さらに、息子様に向けて「自分自身の人生を守るために、お母様が生活保護を受給するという選択肢も考えてみてはどうですか」と助言しました。すぐには動かれませんでしたが、母親を支える気持ちは誰よりも強く、また、私にも「ありがとうございました」と深々と頭を下げられるなど本当に感心させられる息子様でした。
施設長様に確認したところ、入居後、Z様は持ち前の明るさで、他の入居者様やスタッフに冗談を言ったり、気を遣われたりと皆様に愛されお元気にお過ごしで、息子様も定期的に面会に来られ、時折笑顔を見せられているそうです。
Z様、息子様ともに快適に過ごせるよう、今後もフォローを続けていけたらと思っています。
取材記者/加藤より
西 由香ワントップパートナー世田谷三宿(みしゅく)店
これまで長年、ケアマネとして在宅から施設までさまざまな現場を見てきた経験を強みに、ご本人やご家族に対して担当者の発言や介護用語の意味を分かりやすく説明し、必要に応じて掘り下げて確認するよう心掛けています。
ソフト面・ハード面ともに「おせっかい」と思われるくらい丁寧に状況をお伺いし、ご利用者だけでなくキーパーソンも不安なく暮らせるようご提案しています。
これからも、きめ細やかな対応と事前確認を大切にし、日々、自転車で駆け回りながら「西さんを頼れば大丈夫」と思っていただけるよう努めてまいります。
公開日:2025年9月24日